DeNAが連敗を10で止めた。首位阪神を相手に先制して流れをつかむと、5回1死満塁から神里和毅外野手(27)の右前打を阪神右翼手の佐藤輝が後逸。一挙に本塁まで生還する「ラングニング満塁弾」(記録は単打と失策で打点1)となり4点を追加。中盤までに流れを引き寄せて逃げ切り、8日中日戦(バンテリンドーム)以来となる久々の白星を挙げた。

長いトンネルをようやく抜け出した。指揮官は試合前に「まずは先制点を取ること。毎回言っていますが、先に点を取れず後手後手に回っている。先制点を取って流れを持ってこれるようにしたい」と先手必勝宣言。今月9日の同カードの敗戦から悪夢が始まっただけに「まずは連敗を止めること」と意気込んでいた。

すると2回、阪神先発藤浪から3者連続四球で無死満塁のチャンス。「7番中堅」の神里の内野ゴロの間に待望の先取点を挙げた。後続が倒れて1点のみに終わったが狙い通りに先手を取った。続く3回2死二塁では、この日まで得点圏打率1割3分6厘と好機で打てなかった4番佐野が中越え適時二塁打を放ち「打ったのはストレート。自分の打席でなんとかしたい気持ちでした。追い込まれていましたがうまく打つことができて良かった」。さらにソト、宮崎の連続四球で2死満塁から神里が押し出し四球を選んで1点を追加。制球難の藤浪から序盤で3点を奪った。

さらに5回1死満塁では、神里の右前打を阪神右翼手の佐藤輝が後逸。一挙に本塁まで生還して4点を追加。「打ったのはストレートだと思います。なんとかランナーをかえしたいと打席に立ちました。1点でも多く追加点を奪いたかったので結果につなげることができて良かったです」と息を切らせながら喜んだ。

投げては先発の大卒2年目左腕、坂本が6回を98球、3安打1失点と好投。7回からの継投で逃げ切り、敵地甲子園で久々の勝利を味わった。【鈴木正章】

◆三浦監督の現役時代のカード別成績 阪神戦の46勝が最も多く、他のセ・リーグ球団はヤクルト戦34勝、中日戦32勝、広島戦30勝、巨人戦13勝で、交流戦が17勝。通算では172勝184敗と負け越した三浦監督だが、阪神戦は46勝32敗で勝ち越し。阪神戦の勝利数は金田(巨人)74勝、別所(巨人)71勝、堀内(巨人)と山本昌(中日)48勝に次いで歴代5位だった。

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▽DeNA佐野(3回に中越え適時二塁打) 自分の打席でなんとかしたい気持ちでした。追い込まれていましたがうまく打つことができ、チームに貢献できて良かったです。