立大が5連勝した18年春以来3年ぶりとなる3連勝で、首位を守った。4回、7回と、いずれも2死走者無しから計5得点で早大に逆転勝ち。継投では、5番手の宮海土投手(3年=国学院栃木)が6回からの3イニングを完璧に抑えた。慶大は不振だった1番の広瀬隆太内野手(2年=慶応)に当たりが戻り、明大に連勝した。

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立大・溝口智成監督(53)は打ち明けた。2度のビハインドをひっくり返したが「流れ的には完全に負けてもおかしくない内容。よく5-4で勝ったなというのが正直な感想です」。適時失策やバントミスによる逸機がありながら、終わってみれば、昨秋優勝の早大に1点差勝ちした。

不思議な強さを示す数字がある。開幕から4試合で計20得点したが、12点が2死から。うち8点は2死走者なしからだった。溝口監督は「2死からの練習をしてきたわけでもない。選手たちが1打1打を無駄にせず、役割を全うしているから」と話した。2点を追う4回2死一、二塁で宮崎仁斗外野手(3年=大阪桐蔭)が逆転3ラン。再び1点を追う7回2死一、三塁では東怜央内野手(4年=福岡大大濠)が決勝の逆転2点適時二塁打。東は「1打1打を全力で臨んだ結果」。17年春以来の優勝へ好スタートを切ったが、溝口監督は「謙虚に」と、おなじみとなった言葉で締めた。