わずか2安打で敗れた駒大の大倉孝一監督(58)は「もうちょっと塁に出ないとダメ。こんな試合をやっていたら勝てない。ヒット2本なんて、そうそうない。これが続くということは、だいぶ差があるということになる」と打線の奮起を求めた。

今季2勝5敗と苦しい試合が続くが、敗れた試合は打線が4安打以下に抑えられている。

その中で希望を感じさせたのが、4番に座る鵜飼航丞外野手(4年=中京大中京)だ。4回先頭で、中大・皆川から左越えにソロを放った。「ストレートでボール、変化球でボールと来たので、ここで真っすぐが来るだろうと思いました」と、狙い通り3球目の直球を捉えた。

チームの打線について問われると「振るべきボールに手が出ず、凡退して苦しんでいる。まず、振ること。1人1人、狙い球を持って打席に入ることが大事」と力説した。自らが放った1発は、まさにお手本の打席だった。