東京6大学野球は16日、第6週第2日を迎える。第1試合は、午前11時開始。

【第1試合 慶大-立大】

慶大は1回戦を15安打11得点で大勝し、立大に代わって再び単独首位に立った。連勝を伸ばせば、一気に優勝に近づくが、堀井哲也監督(59)は「星勘定よりも目の前の1戦1戦で戦っている」と強調した。昨秋は優勝目前から早大に敗れた。緩めることなく、連勝を狙う。初めて3番に入り、3ランを含む2安打4打点3四球の福井章吾主将(4年=大阪桐蔭)も「明日勝たないと、今日勝った意味がない」と力説した。

慶大に2連勝すれば17年春以来の優勝だった立大だが、1回戦はまさかの大敗。溝口智成監督(53)は「勝負にならなかった。どこどこが勝負どころだったとか、あのミスがとかではなく」と、序盤で大量リードを許す展開にお手上げだった。試合前、特に「優勝」を意識させることはなかった。「(2連勝なら優勝と)みんな知っている。勝つことが大事」と臨んだが、もくろみは外れた。救いは、終盤に4点を返したこと。一方的な負けだけは免れた。「明日は本当に負けられない。とにかく接戦でいきたい」と話した。

【第2試合 明大-早大】

明大は1回戦を逆転勝ちし、優勝に望みをつないだ。15安打8得点と打線が活発。中でも、不振だった4番の上田希由翔内野手(2年=愛知産大三河)が2安打3打点と復調したのは大きい。「思った結果が出ず、我慢の時期を続けていました。ホッとしています」。残り3試合、勝ち続けることで、優勝の望みを膨らませたい。

早大は優勝の可能性が消えた。1回戦は初回に明大・竹田を攻め立て、先頭から3連打、わずか5球で3点を先取した。ところが、エース徳山壮磨投手(4年=大阪桐蔭)が3回以降、味方の失策もあり、4失点で逆転を許した。打線は2回以降は0行進。得点圏で1本が出ない、これまでのパターンに陥った。小宮山悟監督(55)は「負けたら終わり、というのは続いていた。秋に向けた戦いを始めないといけない。(打率)2割にいかないバッターをどうするか」と、不振の選手については、残り試合の起用を再考することを示唆した。

【5月15日終了時点】

1位 慶大6点(6勝1敗)

2位 立大5・5点(5勝1敗1分け)

3位 明大4点(4勝3敗)

4位 法大3・5点(3勝4敗1分け)

5位 早大2・5点(2勝4敗1分け)

6位 東大0・5点(7敗1分け)

(勝ち1点、引き分け0・5点、負け0点のポイント制)