慶大・清原正吾内野手(1年=慶応)の神宮初打席は右飛だった。

1-0の7回1死走者無しで代打で登場。ベンチ前にヘルメットを付けて姿を現すと、スタンドからは拍手が起きた。

東大の左腕・小島に対し、ボール、ストライク、ボールと3球、見逃してカウント2-1。4球目の外寄り119キロを打ちにいき、右中間への飛球に倒れた。試合後、チームを通じ「一発で仕留めることができず、悔しいです。次のチャンスに向けて、しっかりと準備したいです」とコメントした。

清原は、西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放った清原和博氏(53)の長男。小6まで少年野球でプレーしたが、中学ではバレーボール、高校ではアメフトに進んだ。大学で再び野球にチャレンジ。Bチームのオープン戦出場を重ね、今回の1、2年生だけで行われるフレッシュトーナメント出場メンバーに選ばれた。前回5月31日の早大戦でもベンチ入りしたが、出番はなかった。

スタンドには、この日も和博氏が応援に駆け付け、熱心に見守っていた。慶大・堀井監督も視察。「内容は良かったと思います。ちょっと外目のボールでしたが、芯近くで打っていた。もう少し打球が低ければ、右中間に抜けていたと思います。何より、落ち着いていたのがいい。紅白戦、オープン戦、フレッシュ、そしてリーグ戦と段階がありますが、順調に踏んでいますね」と評価していた。

 

◆清原正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日生まれ。東京都出身。小3からオール麻布で野球を始める。中学はバレーボール、慶応高ではアメフト。21年に慶大商学部入学。内野手(一塁手)。尊敬する人は両親。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。