東京オリンピック(五輪)を前に、西武が誇る剛腕が日本記録の箔(はく)を付けた。

平良海馬投手(21)が、DeNA3回戦で9回から登板し、無失点に打ち取った。これで開幕から31試合連続無失点で、16年中日田島の記録に5年ぶりに並んだ。最速160キロの直球を持ちながら、今季は変化球中心のスタイルで無失点を続け、防御率0・00。1度も経験のない侍ジャパンにも選出濃厚で、沖縄出身では初めての金メダルも視界に入ってくる。

 

▼西武平良が今季初登板から31試合連続無失点。連続試合無失点のプロ野球記録は06年藤川(阪神)の38試合だが、開幕からでは16年田島(中日)に並び2リーグ制後最長となった。開幕からの条件を外しても31試合連続は歴代5傑入り。あと3試合で03年豊田(西武)14年比嘉(オリックス)がマークしたパ・リーグ記録の34試合に並ぶ。

◆平良海馬(たいら・かいま)1999年(平11)11月15日、沖縄県石垣市生まれ。八重山商工では1年春からベンチ入り。2年秋からエースも甲子園出場なし。17年ドラフト4位で西武入団。2年目の19年に1軍デビュー。20年は54試合で33ホールド、防御率1・87の活躍で新人王。今季推定年俸4200万円。173センチ、100キロ。右投げ左打ち。