“メルセデス・ベンツ打ち”! パ・リーグ3位のロッテが、本拠にセ・リーグ2位の巨人を迎えて交流戦最終カードに臨んだ。6月に入り9試合で、打率4割6厘、4本塁打、9打点と好調のレアードが「5番一塁」で先発。井口監督は「もともとサードを守っている選手ですから。このあと(試合日程が)空くので、何とか頑張ってくれと。本人も守りたいといってる」と内野起用の理由を説明した。

いきなり結果で応えた。1回2死一、二塁、巨人先発メルセデスの4球目、外角高め直球を捉えて先制の左前適時打。「チャンスに打てて良かったよ! サイGO!」と喜んだ。

チームでは今季、ドイツの高級車メーカー「メルセデス・ベンツ」のロゴを刻印した統一試合球を本拠地限定で使用する。井口監督がプロ1年目から20年以上、ベンツに乗っている縁で実現したもので、シンボリックなロゴが直径9ミリで刻印されている。メルセデスが投げる「ベンツ球」。まさに“メルセデス・ベンツ打ち”の一打だった。

4回無死一塁の第2打席は併殺打。6回1死の第3打席は空振り三振に倒れたが、鋭いスイングでプレッシャーをかけ続けた。