中日、日本ハムで2204安打を放つなど活躍した大島康徳氏が6月30日に死去していたことが分かった。70歳だった。

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大島さんは、17年2月に自身のブログでステージ4の大腸がんと肝臓転移を告白した。その後も公式ブログで闘病の様子や、家族との心温まるふれあいを披露していた。

先月から入退院を繰り返し、3日に腹水を3リットル抜く処置で入院し、6日に退院した。12日には野球解説の仕事をこなすも、17日に再入院。22日のブログでは、歌舞伎俳優の市川海老蔵から激励のコメントがきたことを報告していた。小林麻央さんの命日だったことから「そのような大切な日にこのような温かいお言葉をいただきまして感謝と感動の気持ちでいっぱいです。『麻央さんのお心も一緒に届けて下さった』と嬉しさと有り難さで妻はずっと泣いていました」とつづった。その後24日に退院し、自宅療養を続けていた。

29日には新聞広告で見つけたという言葉を引用し「老若男女、皆がもっと笑顔で もっといきいきと もっとのびのびと生きられる そんな社会になって欲しい」と記していた。このメッセージを最後にブログの更新は止まっていた。

5日、奈保美夫人が、春頃に話していたという言葉を掲載した。「幸せな人生だった 命には必ず終わりがある 自分にもいつかその時は訪れる 病気に負けたんじゃない 俺の寿命を生ききったということだ」。