ソフトバンク千賀滉大投手(28)が13日、ウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)に登板し、6回1失点だった。日本代表に選出されている東京オリンピック(五輪)に向けて「まずは良かった。自分の中で大丈夫という感覚はある。最低限の方向性はできつつある」と手応えを口にした。

初回は守備の乱れもあり1点を失ったが、2回から5回は1人の走者も許さない完璧な投球。6回は安打と失策で無死二塁のピンチを背負ったが、後続を断った。75球を投げて、3安打1失点で四球は0。8奪三振で、最速は157キロだった。

千賀は4月に左足首の靱帯(じんたい)を損傷。リハビリを経て今月6日のロッテ戦で1軍復帰したが、3回途中で自己ワースト10失点を喫し、KOされていた。

9日に出場選手登録を抹消され、ファームでの調整を開始。投球フォームの見直しなど、自分と向き合った。「自分の思っている課題だったり、何ができていないか。1週間で思ったよりもできた感触はある」と、短期間で立て直した。五輪本大会まで2週間ほどとなったが、光は見えてきた。後は前に進むだけだ。【山本大地】