ソフトバンク和田毅投手(40)が18日、オリンピック(五輪)中断期間の「真夏の走り込み」で後半戦の先発ローテ死守を誓った。

福岡・筑後市のファーム施設で行われた1、2軍の合同練習に参加。「ミニキャンプじゃないけど、この期間はしっかり走り込んで行きたい。やっぱり自分は走らないと」。下半身を徹底的にいじめ抜くつもりだ。

プロ19年目の今季は開幕から先発ローテを守り、14試合に登板して4勝5敗。「前半を振り返って(先発で)ずっと投げられたのはよかったけど、全体的に球が高かった」。先発陣では石川、武田に次ぎ75回2/3を投げたものの、生命線でもある直球の精度に反省が残った。「自分はやっぱり直球。ボールも高かったし、そのためにはやっぱり下半身をしっかりしないと」と、約1カ月の「夏期集中トレ」を自らに課した。

自主トレ、キャンプでの「走り込み」は和田の代名詞ともなっているが、さらに自らを鼓舞する出来事もあった。6月の交流戦。敵地・名古屋で中日福留と会話する機会があった。「福留さんが『お前に言うことではないけど、やっぱり走らないとダメだよな』と言われてました。福留さんもものすごく走られるし、だからこそ、今でもすごい打撃ができるんですよね」。04年アテネ五輪や06年の第2回WBCで苦楽をともにした4歳年上の現役最年長打者の言葉に、あらためて背中を押された。

前半最終登板となった11日のオリックス戦(ペイペイドーム)では左ふくらはぎがつり、自身今季最短となる3回1/3、66球で降板。悔しさも募った。中断期間に9試合予定されているエキシビジョンマッチでは2、3試合の登板を想定している。勝負の後半戦へ向け、40歳左腕が惑わず炎暑を駆け抜ける。【佐竹英治】