阪神小野寺暖外野手(23)が“恩師”の前で成長した姿を見せた。「3番中堅」で先発し3安打。初回は1死二塁から中前打で先制点を呼び込み、プロの実力を見せつけた。「平野さん(2軍打撃コーチ)にいつも『意味のある打席を作っていこう』って言われていて。ヒットを狙いながら、最低進塁打という気持ちで打ったら、インコースをうまくセンターに返せました」と納得の一打だった。

元近鉄監督で阪神でもコーチを務めた大和高田クラブの佐々木恭介監督(71)には、大商大時代から気にかけてもらっていた。定期的に連絡を取り、前日20日も「成長した姿を楽しみにしてる」と電話越しに期待の言葉をかけられた。この日の試合前練習で再会。笑顔であいさつを交わすと「ここ最近あまり打ててなかったんで」と激励の言葉とともにアドバイスももらった。中日福留らを育てた名伯楽との数分間の会話が、大きな刺激になった。

矢野監督は27日からのエキシビションマッチでの1軍招集を示唆しており、この一戦をはずみにしたいところだ。

「前半戦は上に行ってもすぐ帰ってきて。2軍スタッフの方から『頑張ってこいよ』って言われて、すぐ帰ってきてるんで。後半戦はずっと帰ってこないように、ベンチに必要やなと思ってもらえるように。打つのでも守るのでも、全てでアピールしていきたい」

日の傾いた鳴尾浜で決意を込めた。【中野椋】