東練馬が春の全国選抜大会に続き、2011年以来の決勝に進んだ。

同じ関東連盟勢、しかも東東京支部の予選決勝で対戦し、18-8で勝っているものの、全国舞台では何が起こるかわからない。先発にエース宮本恭佑(3年)を送った。チャンスを作るが、2回は1死一、二塁を併殺でつぶし、3回には相手守備の乱れで2死二、三塁としたが無得点と流れをつかめない。その裏、宮本にアクシデント。内野安打で先頭を出した後、次打者への1球を投げたところでマウンドを降りてベンチへ。右上腕部に痛みを感じたため、大事を取って成田凰亮(おうすけ、3年)に交代した。緊急登板となった成田が、丁寧に江戸川中央打線を抑え込んだ。5回に1死満塁で5番栗橋海斗(3年)が右前に落として待望の先制点。7回に相手右翼手の落球で二塁に進み、三塁に送った後、6番藤崎理央(3年)の中前適時打で貴重な追加点を挙げて逃げ切った。

徳元敏監督は「とにかく、選手を信じて、信じて。相手も力のあるチームですので。成田がいい投球をしてくれた。いいスピードで投げていたので、最後まで任せました」と振り返った。選抜は準優勝に終わった。2011年のこの大会も準優勝。巡ってきた日本一のチャンスに「総力戦ですね。青森山田さんもいいチーム。全員で勝ちに行きます」と、初の日本一を目指す。