初出場「稲城旋風」は準決勝でついえた。エースで主将の平嶋桂知(かいち、3年)が先発したが、青森山田のコンパクトな打撃に序盤から失点を重ねた。打線も上位が踏ん張って返して行ったが、あと1本が出ずに追いつけなかった。2-3の3回にバッテリーミスが絡んで2点を失って、流れは青森山田に。平嶋は6回に6点目を奪われたところで無念の交代。最後は8-3で押し切られた。

平嶋主将は「悔しいです。今日はストレートが走っていなかったので、変化球でかわして行こうと思ったのですが、力負けしました」と涙にくれた。それでも、支部予選からチームをけん引し「強気に行けるようになってきたので、自分では成長できたと思います」と、涙をにじませながら振り返った。森川博紀監督は「ミスが出て、残塁が多かったらだめですね。今日はみんな動きが鈍かった。4連戦の疲れでしょうか」と話し「昨秋、今春と支部大会2回戦で負けていたのがここ(日本選手権3位)まで来て、選手たちは十分よくやりました。平嶋が本調子でなかったのが残念ですが、負ける時はこういうものでしょう」と選手をねぎらった。