阪神-中日戦は午後4時40分に雨天中止が発表された。夏の高校野球でフル回転した阪神園芸も、この日の雨には敵わなかった。

雨が弱まった午後3時過ぎにスタッフがグラウンドに登場。内野黒土部分を覆う4枚の巨大なシートを剥がす途中に雨が強まったが、作業はそのまま進められた。

巨大シートが撤去された後は、本塁とマウンドにミニシートが敷かれた。内野の黒土は抜群の水はけで、しばらくは水も浮かず耐えていた。

午後4時前は雨が弱まる時間が続き試合可能か…と思われた。しかし、同4時過ぎに開門されファンが入場すると同時に再び強まり、グラウンドは一気に水浸しの“プール状態”となってしまった。阪神園芸の懸命な準備は、この日は実らなかった。

阪神園芸のグラウンド整備一部始終は以下の通り。

 

▼午後3時9分 空に明るみ。阪神園芸がグラウンドに現れる。

▼午後3時29分 内野黒土部分を覆う巨大な4枚のシートのうち、2枚が撤去された時点で再び強い雨。ただ、ちゅうちょなく3枚目も撤去される。

▼午後3時30分 強い雨が降る中、巨大シートの最後の1枚が撤去される。その際、水が横から漏れて三塁線に少し水たまりができる。

▼午後3時35分 雨は少し弱まり本塁、マウンドにシートが敷かれる。

午後3時38分 再び音を立てる強い雨。

▼午後3時40分 雨は小雨。三塁線の水たまりには白い吸水剤が投入される。

午後3時45分 吸水され、三塁線の水たまりが目立たなくなる。

▼午後3時50分 一、三塁のベンチ前、バックネット前の芝部分に混入した黒土をスコップで取り除く。

▼午後3時57分 三塁線の白い吸水シートが撤去される。雨は小雨で降り続く。

▼午後3時59分 三塁線の水たまりがあった場所に土が入れられる。

▼午後4時5分 開門されファンが入場してくると同時に、雨は再び強さを増した。そんな中、三塁線への土入れが続けられる。

▼午後4時10分 再び強い雨。本塁、マウンド以外にシートは敷かれていない。

▼午後4時40分 雨天中止のアナウンス。グラウンドは水浸し状態。

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