東京6大学野球連盟は9日、都内で理事会を開き、11日開幕予定だった秋季リーグ戦の日程変更を決定した。開幕は1週間遅れの18日。新型コロナウイルスの集団感染が出た法大は、10月9日から登場する。

法大は8月24日までに、野球部寮で33人が感染し活動停止となった。その後、さらに十数人が感染。大半は療養期間を終えているが、感染者が続いた状況で野球部のリーグ戦参加を認めるのか、大学の方針がこの日まで決まらなかった。最終的に、9月25日に全員が帰寮してから練習再開、対外試合は10月9日からと決まった。それを受け、連盟が日程を再編。予備日である火曜、水曜に法大の試合を組み込んだ。

東大が4週連続で試合を行うことになるなど、他大学にも影響は及んだ。それでも、あくまで「6大学」による対抗戦であるという連盟の理念を、他の5大学も支持した。法大・加藤重雄監督(65)は「法政を仲間に入れていただいた。本当にありがたい。調整不足でも全力で戦って、相手チームさんに失礼のないようにやっていきたい」と涙で声を詰まらせながら、決意を語った。【古川真弥】

▽慶大・堀井哲也監督 日程の有利、不利は多少生じるかも知れないが、6大学野球をしっかりやろうという6チームの監督、関係者の意思だと思う。

▽早大・小宮山悟監督 たまたま法政さんがクラスターでばたばたしているが、我々もそうなっていた可能性がある。力を合わせて最後まで乗り切るのが大事。スケジュールの変更も当然。特別なことではない。

▽東大・井手峻監督(開幕から4週連続試合に)「空き週が大事とはあまり感じていなかった。うちとしては、土日、土日、ずっとできるのはいいんじゃないかと思い、それで行きましょうとなった」