神院大の森岡大輔投手(4年=大谷)が、公式戦初勝利を鮮やかな完封で飾った。1回から自己最速更新の145キロを計測するなど真っすぐにキレがあった。2回は2者連続で空振り三振を奪う。走者を背負っても丁寧な投球が光った。2点リードの9回1死満塁の窮地でカットボールを駆使し、空振り三振と二ゴロで試合を締めくくった。「4年間、最後のリーグ戦。僕自身、1勝もできてなくて、春のリーグ戦も0勝。チームも苦しくて、何とかチームを勝たせたかった。今日の勝利はすごくうれしかった」と振り返った。

投げ合った相手はプロ注目の北山亘基投手(4年=京都成章)だ。森岡は「ドラフト候補で、同じ京都の高校で、高校の時から名前を知っていた。4年間、ライバルと思っていた」と明かす。チームは今春リーグで10戦全敗。19年秋から最下位が続いていた。「やるからには優勝を目指してやりたい」。最上級生の気迫がほとばしった。