福島が侍ジャパンの聖地になる。稲葉篤紀監督(49)は16日、ともに金メダルを獲得したソフトボール宇津木麗華監督(58)と東京オリンピック(五輪)の会場となった福島・あづま球場を再訪し、内堀知事と会談。

開幕戦の7月28日のドミニカ共和国戦では逆転勝ちし、5連勝の出発点となった。一方でコロナ禍により歓喜の一戦は無観客で交流も実現できなかった。「これで終わりではなく、この先をどうするかが大事だと思う。ソフトボールと野球が何か一緒に野球教室やイベントができないか」。五輪メンバーの参加も含めてイメージした。

内堀知事からは今後、代表の合宿や強化試合の実施を切望された。ソフトボールは今季の日本リーグ決勝を開催予定。稲葉監督は今五輪で退任するため、今後の体制次第と前置きしつつ「どんどん使っていくべきだと思う。侍ジャパンのアンダー世代も含めて、合宿をやったりとか、つながりをつくっていければ、またいいものができる」と継続して“聖地巡礼”することを望んだ。

ソフトボール宇津木麗華監督 野球とソフトボール両方がこの素晴らしいグラウンドでスタートして、最後に金メダルを取った。これから子供たちもこのグラウンドに来たら、侍ジャパンとソフトジャパンの金メダルで1つになれる。そういう意味で縁起を担ぐことができる球場だと思う。