中日のスカウト会議が名古屋市内の球団事務所で行われた。

球団首脳、与田剛監督(55)、松永編成部長、米村アマスカウトチーフや担当スカウトらが出席し、指名候補は121人から約80人に絞られた。ドラフト1位を明言することはなかったが、強竜打線復活へ即戦力野手に注目している。

中日はチーム打率2割3分8厘、358得点、63本塁打と打撃成績はリーグ最下位に甘んじている。26日までのヤクルト3連戦でも40年ぶりの同一カード3試合無得点を喫したばかり。米村チーフは、「(コロナ禍で)視察ができないために決定力に欠ける。そこを討論した。強いドラゴンズにしないといけない。そうなると即戦力。統計的にも4、5点取れば、十中八九負けない投手陣もいる」と、力を込めた。

「BIG3は鵜飼、ブライト、正木でしょ。(3人は)横一線」と、同チーフ。慶大・正木智也外野手(4年)、駒大・鵜飼航丞外野手(4年)、上武大・ブライト健太外野手(4年)らが1位候補にリストアップされている。

「最終決定はドラフト当日朝。他球団の事情もある」と、重複指名による抽選などの状況も鑑み、筑波大・佐藤隼輔投手(4年)、ノースアジア大明桜・風間球打投手(3年)、高知・森木大智投手(3年)、市和歌山の小園健太投手(3年)も1位候補にリストアップしている。昨年までは地元出身の根尾、石川昂、高橋宏を1位指名したが、「この3年間はたまたま地元にいい選手がいたから。こだわりなしでいい選手を取っていく」と、実力優先で指名することも明言した。