プロ野球ドラフト会議が11日、東京都内で開催される。北海OBで2年時の16年夏甲子園で準優勝した富士大・佐藤大雅捕手、仙台大・川村友斗(ともに4年)は、道外大学で鍛錬し、ドラフト候補として運命の日を待つ。4年前の17年ドラフトでは、同期の阪口皓亮投手(22)がDeNA3位指名を受けプロ入り。北海学園大主将の鈴木大和外野手(4年=北海)も志望届を提出しており、北海準Vトリオそろっての指名を待つ。

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富士大・佐藤が日本ハムの兄龍世と同じプロの舞台を思い描いた。高校時代は手が届かなかったが、大学4年間で成長し、ドラフト候補という立場まで上がってきた。NPB複数球団から調査書が届いており「小さい頃からプロになりたいという思いで野球をやってきた。身近には兄もいる。不安もあるが、そういう高いレベルでやれたら」と思いを口にした。

3年秋は4番で打率4割をマークし、北東北大学リーグのベストナインに選出。今春のノースアジア大戦では後輩の金村尚真(3年=岡山学芸館)を完全試合に導き、配球面でもアピールした。遠投120メートルの強肩で二塁送球1・8秒は、プロの目安である2秒を切る。今秋のリーグ戦も2、3日の2戦で6打数3安打、盗塁刺3と攻守とも好調で、3季連続リーグ制覇へ好発進。目標は古田敦也氏で「将来は頭が切れて打撃も生かせる捕手に」とイメージをふくらませた。

高2夏に正捕手として甲子園準優勝に輝いた。決勝の作新学院戦は、その年のドラフトで西武1位指名を受けた今井と対戦。3年時には北海同期の阪口がDeNA3位指名を受けプロ入り。「2年の時は今井さんらプロに行く選手と対戦し、格好いいなと。自分も同じ舞台でやってみたいなと少しずつ思うようになった。その後、阪口がプロ入りし、より強く意識するようになった」と振り返った。

志望届を提出している北海同期の仙台大・川村、北海学園大・鈴木とは連絡を取り合う。「一緒に北海でプレーした仲間がそれぞれ4年間頑張ってドラフト候補になった。みんな覚悟を決めてやってきたんだと思うと、とても刺激になる」。同期3人で歓喜の瞬間を待つ。【永野高輔】