プロ野球ドラフト会議で阪神に3位指名された新潟医療福祉大の桐敷拓馬投手(4年=本庄東)とソフトバンク育成13位指名の佐藤琢磨投手(同=新潟青陵)がプロへ向け、練習を加速させている。

左腕2人の「タクマ」は、ライバル心を内面にともして切磋琢磨(せっさたくま)。佐藤は「目標にしてきた桐敷を大学では超えられなかったが、プロで超えるチャンスはある」と同僚の背中を追う。桐敷も「奮起させてくれる、いいライバル」と同僚の存在を練習の刺激剤にしている。

大学生活最後の関甲新学生・秋季1部リーグは残り3試合。先発の桐敷、リリーフの佐藤と役目は違うが、同じ左腕の思いは共通する。「最後のリーグ戦。やり切りたい」という桐敷の言葉は2人の一致した意見だ。目標は、桐敷が沢村賞受賞で、佐藤はまずは支配下登録。秋季リーグの投球を、目標への踏み台にする。