広島佐々岡真司監督(54)が16日、広島初優勝時の監督だった古葉竹識さんの訃報を受け、来季へ向けた決意を新たにした。

マツダスタジアムで秋季練習中に訃報を知り「まだ実感が…。僕が監督になったときに“ササ頑張れ”と、本当に優しい言葉をかけてもらった」と、監督に就任した19年オフのカープOB会での優しい笑顔を思い出し、視線を落とした。

幼少期に広島ファンになるきっかけを与えてくれたのが、当時監督だった古葉さんだったという。「(監督が)古葉さんに代わって、強いカープをずっと見てきた。“いずれカープの選手になりたい”という夢を持たせてもらったのも、監督のカープ野球だった」。広島に憧れ、広島のユニホームに袖を通し、そして今、同じ監督してチームの指揮を執る。「本当に強いカープを取り戻さないといけない。自分が目標としている“守り勝つ”というか、“走って守る”。来年しっかりと、古葉さんが(指揮した時代の)カープ野球の強さ、ずっとやってこられたことを、しっかりやっていきたいと思います」。古葉政権時につくりあげた黄金期のようなチームを目指し、カープ野球再建を誓った。

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