ヤクルトが、オリックス山本由伸投手の111球目をとらえ、待望の先制点を奪った。

6回に2四球でつくった1死一、二塁のチャンスで、中村悠平捕手が先制の中前適時打を放った。

レギュラーシーズン18勝の右腕に、5回までに95球を投げさせる展開。6回112球で、ヤクルト奥川恭伸投手(20)より先に降板させた。

引退後初“解説”としてフジテレビの中継にゲスト出演した西武松坂大輔投手(41)は「まさかの展開です」と驚いた。「それだけヤクルトの打者が、三振も多かったですが、徐々にプレッシャーをかけた成果が出た」と球数を投げさせた姿勢を評した。奥川への先制点の影響については「あのタイムリーは非常に勇気づけられる。大ピンチ(5回2死一、二塁)を切り抜けた直後なのでなおさら。ランナーがいてもいなくても変わらない。素晴らしいと思います。(若手投手の)出てくる選手のレベルの高さに驚かされてます」と感嘆した。

解説の元楽天監督、田尾安志氏も「ずっとボディーブローのように打ってきた。ここまで球数を投げさせて」とヤクルト打線の一体感を評価した。

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