中日祖父江大輔投手(34)、田島慎二投手(31)が国内FA権を行使せずに来季、残留することが24日、分かった。

両投手は今季国内FA権を取得。球団は慰留へ向けシーズン終了後から数度の残留交渉を持っていた。球団関係者は「残留してもらうことになり、ひと安心している」と安堵(あんど)の表情を見せた。ともにFA権を封印しての残留であり、球団側は複数年契約を提示している。

8年目の祖父江は昨季、抑え、セットアッパーとし活躍し、30ホールドポイントを挙げ初タイトルの最優秀中継ぎ投手賞を受賞。今季もリリーフとして自己最多の55試合に登板して勝利に貢献してきた。

10年目の田島は、守護神などで活躍。20年に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建手術を行った。今季7月に復帰登板を果たし22試合で防御率2・45と復活をアピール。すでに現守護神のR・マルティネスの残留が決まっていて、2人の残留はリリーフ陣には朗報になった。

また、今季勝利の方程式を組んだ又吉克樹投手(31)も今季国内FA権を取得しているが、残留交渉は継続中。又吉は四国IL・香川から13年ドラフト2位で入団しており、7月に同権を取得した際に「独立リーグ出身でFA権を取れたので、少しでも独立リーグに目が向けられたらうれしい」と話していた。

球団側も又吉の意志を尊重し、国内FA権を宣言することを容認。すでに中日としての条件提示は終わっている。