ソフトバンク栗原陵矢捕手(25)が25日、副キャプテン“就任”を宣言した。宮崎秋季キャンプ打ち上げの手締めを任され、あいさつで「来シーズンは藤本監督、柳田キャプテン、栗原副キャプテンのもとシーズンがスタートします。勝手ながら副キャプテンに就任させていただきます」とナインの笑いを誘った。一瞬困惑した表情だった藤本博史監督(58)は「勝手に言ってるだけです」と苦笑しつつ、「そのつもりでやってもらえればありがたいです」と就任を承諾した。

今季は全試合出場して打率2割7分5厘、21本塁打、77打点はいずれもキャリアハイをマークした。指揮官は「元気もあったし、一番いいお手本になった」と野手部門のキャンプMVPに選出。「野村、リチャード、上林も頑張った。栗原の名前は挙げないでおこうと思ったけど、あえて栗原にしたのは1年間フルでやった後にこの秋もフルにやったというところです」。左翼レギュラー確定を明言している25歳へ、厚い信頼を明かした。

新副キャプテンは「とにかくけがなく1年間やれたのが良かったです」と、21年を総括した。今後は新主将の柳田とともにチームを引っ張っていく。「まだ背中で引っ張ることはできないけど、少しずつそういう部分も出していけたら」。目標は打率3割。こんがりと日焼けした顔で、自覚をにじませた。【只松憲】

○…投手部門では大関と田中が藤本監督からMVPに選ばれた。ともに先発転向に向けて調整していく予定。ブルペンで計700球以上投げた大関は「(来春)スタートダッシュを切れるようにやっていきます」と力を込め、来季6年目の田中も「意気に感じて、オフもその気なって頑張っていきたい」と口元を締めた。