阪神小野寺暖外野手が「トイレの神様」に飛躍を誓った。兵庫・西宮市内の球団施設で契約交渉に臨み、230万円増の650万円でサイン。「支配下にもなって、うれしいことも多いシーズンでしたけど、やっぱり悔しい方が多かったシーズンでした」。プロ2年目の今季は4月に支配下登録を勝ち取ると、1軍で34試合に出場。2軍では打率3割1分5厘で首位打者になったが、満足しない。

秋季練習最終日の24日に行われた甲子園大掃除。トイレを磨く矢野監督の横に、実は小野寺も並んでいた。「矢野監督に『トイレに神様がいるんで、一緒に掃除するぞ』って誘っていただいて。一緒に、来年は優勝できるようにトイレの神様に、きれいにしてきました」。心のこもった磨き方でも指揮官にアピール? 「僕は走攻守全てでアピールしたいんですけど、打たないとレギュラーになれないんで、打つことを一番アピールしていきたいです」。打力をさらに磨き、優勝メンバーの一員になる。

目標は「一番はレギュラーを取りにいきたい」と宣言。思いは「トイレの神様」にも伝わったはず? 1年後に、活躍のお礼とともに、トイレをまたピカピカにする。【磯綾乃】