ヤクルトが4勝2敗でオリックスを下し、2001年以来、20年ぶり6度目の日本一に輝いた。

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燕の半袖の守護神マクガフが、胴上げ投手となった。チームメートと笑顔でハイタッチ。ベンチ前に戻ると、つば九郎にも思わず抱きついた。

気温6度の寒さの中、10回2死からマウンドへ。オリックスの4番杉本を151キロ直球で見逃し三振。11回も3者凡退に抑え、攻撃へリズムをつないだ。12回は1死から死球で走者を出すも、落ち着いていた。

来日して3年目のシーズン。フレンドリーな性格で、日本人選手とも食事へ。すしなど日本食も大好きで、練習して箸もしっかり使いこなせるようになった。使用するグラブも日本のメーカーに変え、チームにすっかり溶け込んだ。当初は中継ぎとして、今シーズン途中からは守護神としてプレッシャーのかかるマウンドを任されるようになった。

日本シリーズ第1戦では、悔しいサヨナラ負けを喫した。第5戦では、9回に決勝本塁打も許した。それでも、守護神交代はなかった。「全く僕は気にしてないよ。あなたに任せている」と声をかけた高津監督の期待に応え、最後には最高の瞬間が待っていた。【保坂恭子】