巨人は1日、元巨人捕手で元スカウトの加藤克巳(かとう・かつみ)さんが11月30日午後2時52分、慢性心不全急性増悪のため亡くなったと発表した。86歳だった。葬儀は近親者のみで執り行われる。喪主は長女の西谷麻子氏。

加藤さんは、愛知県出身で中京商在籍時に夏の甲子園で優勝。55年に巨人に捕手として入団した。通算41試合に出場し33打数8安打で打率2割4分2厘、0本塁打、4打点だった。63年に引退後は、巨人のスカウトとして99年まで在籍。山倉和博、原辰徳、槙原寛己、後藤孝志らの発掘、獲得に尽力していた。

原辰徳監督(63)は「高校の時からよくグラウンドに足を運んでくれたことを思い出します。多くの方が私のプロ野球への入り口を作ってくれましたが、その中の1人です。改めて感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈りします」とコメントした。