労働組合・日本プロ野球選手会は6日、大阪市内で定期大会を開き、森忠仁事務局長が最近の球団の選手に対する姿勢に不信感を表した。「球団の選手に対する対応を見ていますと、ちょっとふざけるなよというところも感じて、選手と球団が平等ではないんじゃないか」。所感として文書も報道陣に配布した。

前日5日にはロッテの多数の選手が契約更改の下交渉で査定担当から「一律25%ダウンからスタートする」と説明されたとして抗議文を送り、下交渉の見直しを求めたことを公表した。当面は今後の契約交渉の行方を注視する。一方で定期大会で、FA権を持つ日本ハムの高額年俸選手がノンテンダーで自由契約となったことや、巨人で多数の支配下選手が育成契約に切り替わった現状などについても話し合われた。

問題が山積している状況に森事務局長は「米国のノンテンダーはFAを持っている選手じゃない。FAになる前の選手が高年俸で抱えられない場合にフリーにしている。FA選手が他球団の話を聞きやすくするのであれば、今の制度をもっとそういう制度にするべき」と主張した。またNPBとの協議が長期化している現役ドラフトについては、この日は話し合われなかった。