球界の功労者をたたえる「2022年野球殿堂入り」が14日、野球殿堂博物館から発表され、プレーヤー表彰でヤクルト高津臣吾監督(53)と元中日山本昌氏(56)が選出された。

通知式には、自身も15年に殿堂入りしている元ヤクルト古田敦也氏(56)がゲストスピーチとして出席。親交の深い両氏を祝福した。

同い年の山本氏とは、セ・リーグのライバルとして何度も対戦した。「賞がたくさんあるんですけど、やっぱり沢村賞はすごい。先発ピッチャーの名誉である一番の賞をとっている。ただ歴代のすごいピッチャーの中で、多分一番球が遅くないかと。これは褒め言葉です」。最多奪三振のタイトルにも触れ「135キロで奪三振王はとれない。これをとってるのが山本昌やっぱりすごいなと。多分、歴代の奪三振王の中で一番球が遅いと思います。これも褒め言葉です。それでも生き残ってやってきてるのが山本昌のすごさ」と、笑いを交えて紹介した。

【関連記事】山本昌氏の“160キロに見える”直球「継続」した努力の結晶

また41歳で達成した無安打無得点試合で、失策した森野将彦氏に「あのエラーがなかったらノーヒットノーランできてなかったよ」と言った人間性を称賛。40歳手前で「聞いてくれよ、140キロ出たよ」とうれしそうに報告してきたエピソードも明かし「僕は思いました。速い球投げたかったんやと。その飽くなき向上心、強い気持ちがあったからこそ、50歳まで現役やれたんじゃないかなと思います」と話した。