残留の決め手は「ジャイアンツ愛」だった。13日に来日した巨人チアゴ・ビエイラ投手(29)が24日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った。

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昨季は32試合連続無失点と日本球界最速の166キロを記録するなどクローザーとして活躍し、56試合で3敗19セーブ、防御率2・93。オフにはメジャー球団が獲得に興味を持っているとの報道もあった。ビエイラはメジャーからオファーがあったことを認めつつ「契約の詳しい内容に入る前にジャイアンツに残留することを決断していた」と残留一択だったことを明かした。

その理由は「チームへの愛情」と「ファンからの愛情」だった。

ビエイラ ジャイアンツが自分に合っているチームで、自分に対して良く接してくれている。何よりジャイアンツが日本でプレーするチャンスをくれたチームですから。そういうところも大きかった。それと、SNSで多くのジャイアンツのファンから「ジャイアンツに残ってほしい」というメッセージをいただいた。そういうファンの声もあって残留しました。

ブラジル・サンパウロ生まれ。メジャーでの活躍を夢見たがかなわず、巨人から声がかかって20年に来日した。飛躍のチャンスをもらった恩義と応援してくれるファンの思いが、残留の決断を後押ししていた。

今季は最速記録の再更新も注目されるが「ハハハ」と笑い飛ばした。「正直、記録を破るということは考えていなくて、その瞬間、瞬間に一生懸命やって、その結果として後から付いてくるものだと思う。いかに最高の準備をして、プレーするか。その結果としてそういうものが付いてくるんだと思う」と冷静に見据えた。