前日12日にサヨナラで敗れた駒大が、サヨナラで日大を下した。角田蓮外野手(2年=昌平)が1点を追う9回に逆転の適時二塁打を放ち、試合を決めた。

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途中出場の伏兵が試合を決めた。1点ビハインドの9回1死二、三塁。7回の代打から8番に入った角田に打順が回った。内角寄りの130キロ台直球を、左中間にライナー性で運んだ。祝福するナインの輪に「よっしゃ! よっしゃ! よっしゃ!」と叫びながら合流した。大学では初のサヨナラ打。「ヒットを欲しがらず『何でもいいから転がそう』と打ちにいって、たまたま結果がでました」と謙虚に喜んだ。

角田の一打が、駒大打線最初で唯一の外野フェアゾーンへの打球だった。全6安打のうち、5本が内野安打。日大の左腕3投手によるリレーに苦しめられていた。途中起用に応える角田活躍に、大倉孝一監督(59)は「前向きであるところが評価できる。いっぱいチャンスをあげよう、ってなりますよね」。勢いに乗る1勝を挙げ、4位からの逆襲が始まる。