ソフトバンク三森大貴内野手(23)の兄・一輝さん(26)が運営するツイッターアカウント「スポーツ一家三森家」が、鷹党の間で話題になっている。フォロワーは約6000人で、三森が活躍するたびに応援ツイート。弟に関する情報のリツイートや裏話の発信まで行う。現在三森は打率、本塁打などチーム4冠。絶好調なリードオフマンの“専属広報”の素顔に迫った。【取材・構成=只松憲】

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ITエンジニアの兄一輝さんは、2年ほど前に弟である三森の“専属広報”として「スポーツ一家三森家」のツイッターアカウントを開設した。「弟が1軍に上がり始めた時に作りました。でも2軍に落ちた時、いろんな人が『なんでこの選手が1軍にいたんだ?』みたいにコメントをしてました。そういうことをちょっとでもなくせたらいいなと思って」。現在のフォロワーは約6000人。弟の認知度向上のために、兄が腰を上げた。

ソフトバンクや弟に関する情報に、リツイートや「いいね」を押す。時には自ら発信した。三森は4月5日にオリックス山崎颯一郎からプロ1号。直後に「ちょこっと裏話」をつぶやいた。

「初ホームランはオリックスの山崎選手からでしたね! 実は山崎選手とは同級生で甲子園の1回戦で対戦しております。その時は全く歯がたたず打ち取られてました。そのピッチャーから初ホームラン。何か運命的なものを感じました」

両者は16年3月25日のセンバツ1回戦で対決。青森山田の4番だった三森は、敦賀気比(福井)のエース、山崎颯に4打数1安打2三振と抑えられた。一輝さんは「そういう裏話も発信していけたらなと思いました。山崎投手と1軍でやってるだけでも『わぁ』ってなってたので」と、感慨深げだった。

「スポーツ一家三森家」の由来は、家族6人全員がスポーツ万能。昔からビーチバレーボールを頻繁にしては、家族みんなで汗を流していた。一輝さんも駅伝や野球の経験者。「家族みんな仲いいです。弟はあまりしゃべらずに、多くは語らないんですが…」と苦笑いだった。

リードオフマンとして打率3割3厘、23安打、3本塁打、12打点でチーム4冠。「今の活躍はすごいと思ってます。絶対にいずれ活躍するだろうなって思ってて、だからツイッターも始めたんですよ。いや~。本当にすごい」。三森大貴には、一番身近な縁の下の力持ちがいる。