中日大野雄大投手(33)が9回まで1人の走者も出さなかったが、10回に初安打を許した。今季のプロ野球では、快挙を目前に途切れた場面がいくつかあった。日米合わせてアラカルトで紹介する。

 

<今季の快挙達成目前アラカルト>

★ロッテ佐々木朗(4月17日、日本ハム戦) 前週のオリックス戦でNPB28年ぶりの完全試合を達成。この日も8回まで完全投球を続け、2戦連続の快挙まで残り1イニングとなったところで降板した。井口監督は「いろいろ先々考えると、ちょっとあそこが、今日は限界だったのかなと」。

★西武スミス(同19日、ロッテ戦) 来日初登板ながら7回まで無安打投球を継続。唯一出塁を許した4回の四球もけん制で走者を刺しており、打者21人で片付けていたが、球数を理由に降板。

★西武松本&ロッテ美馬(同20日) 互いに6回まで無安打投球を継続する投手戦。松本は7回1死から菅野に初安打を許すと、美馬もその裏先頭の山川に初安打を浴び、その後失点。好投が一転、敗戦投手となった。

★パドレス・ダルビッシュ(同7日、Dバックス戦) 開幕戦で6回まで無安打投球も、球数が92球に達してノーヒットのまま降板。開幕戦でノーヒットノーラン達成なら、メジャー史上2人目の快挙となるところだった。

★ドジャース・カーショー(4月13日、ツインズ戦) 7回まで80球13奪三振の完全投球を続けたが、キャンプ期間が短かったことを理由に降板。「責められるべきはロックアウトだ。1月までボールを持たなかった」。

★エンゼルス大谷(4月20日、アストロズ戦) スライダー、スプリットがさえ、6回1死まで完全投球。カストロに中前打を浴びて記録は途絶えたが、6回1安打無失点で今季初勝利。

★巨人シューメーカー(4月23日、中日戦) 7回2死まで完全投球。中日A・ロドリゲスに初安打を許した後も動じず、「ノーヒットは当然分かっていた。ただ、やることは一緒。ヒットを許した後も仕切り直して1人ずつ打ち取っていった」と、2安打無四球で完投。来日初勝利を初完封で飾った。