阪神が今季チーム最短2時間23分で敗戦した。投手陣が2失点で踏ん張ったが、湿り続ける打線は2回の大山悠輔内野手(27)の適時打による1点しか奪えなかった。前日6日は中日大野雄大投手(33)に1安打完封負けを喫するなど、6連勝後は1勝4敗で、この5試合で合計4点と1試合平均0.8得点しか奪えていない。今季バンテリンドームでは5戦5敗となった。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

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-先発のウィルカーソンは5回2失点で粘り強く投げた部分もあった

「もうちょっとね、行ってくれたらというのはあるけど。よくない中でも、っていうところではしっかりやってくれたと思います」

-打線は大山を6番にして、どうしてもチャンスで回ってくるが

「それはしゃーないけど。状態のいい選手が少ないんでね。何かきっかけがほしいんやけど、なかなかそれが見えてこない」

-山本を5番にしたのはつなぎに期待したのか

「つなぎというか…(10秒考える)。ちょっと説明が難しい、それは」

-結果が出ていない大山の状態そのものも良くない

「いい状態とは言えないよね」

-中継ぎ陣が連日奮闘しているだけに

「だからねえ、打線が点を取れれば連勝とかできるような状態ぐらいピッチャー陣が頑張ってくれているんで。どう点を取るかっていうところだけど。やっぱりチャンスで、点を取れそうなところで取らないと、今の全体の調子からするとやっぱりこんな展開になってしまうし。う~ん…1人1人が状態を上げていくっていうことが、まずは先決だと思うんだけど。その中でも打順を変えたり、選手を代えたり…きっかけが欲しいところなんやけど、なかなかそういうのがね、見つかってこないんで。かといって試合は待ってくれないんでね。まずは出た選手が頑張っていくというところじゃないかなと思うけど」

-佐藤輝は昨日も今日も気持ちを出してのプレー

「そうやね、あれがツーベースで止まるか三塁打では全然違うんで。まあ、らしさというか、あそこでムードも一気に上がったんでね。だからこそ、うーん、一気に、一気にとまではいかないけどね。やっぱり(相手の)先発のところでどう点を取るかっていうのが、やっぱりできなかったということがね」

-佐藤輝も2年目でチームを背負う気持ちも

「背負っていくまでは別に、それは持ってくれなくてもいいけど、もちろん持ってくれるんやったら、もちろんそうやし。まあ、でも、輝は輝の仕事っていうか、自分のやれることにベストを尽くしてやってるし。もちろん2年目になって、いろんな部分での成長というのは見えてきている部分はけっこう多いんで、そういうところではチームの中心になりつつある成長はしているのかなと」

-岩貞は好投が続いているが、いいときの状態に見えるか

「いい部分とね、やっぱりもうちょっと、こうして欲しいという部分ももちろんあるんだけど。まずは腕を振って、直球も変化球もしっかり強い球を投げるっていうのが貞のピッチングだと思うので。微妙なところの修正というところはまだやっていかないと安定感は出てこないと思うし。でも、加治屋もそうだし、そういうところの投手が踏ん張ってくれているというのは、流れの中で逆転につながったりとか、(他の投手に)連投が続く中で頑張ってもらうというのは大きな投手だし。それがどんどん勝ちパターンに入ってきてくれれば、よりいいけど。そういう意味で、加治屋も貞も頑張ってくれているというのは(ありがたい)。だからこそ打線でなんとか勝ちたいんだけど」

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