コロナ離脱者が続いて苦境にあるオリックスが「佐々木朗希攻略」へ目の色を変える。13日ロッテ戦(京セラドーム大阪)で今季3度目の対戦。主砲の吉田正や、つなぎ役のベテラン安達を新型コロナ感染で欠く中、“新顔”のドラフト2位野口智哉内野手(22)が闘志を燃やしている。ここ4試合続けて1番を務め「まず振っていくことが大事」と自身に言い聞かせた。佐々木朗とは初対戦で「すごい投手というのは分かっている。気持ちで負けないようにしたい。ストライクを積極的に振っていきたい」と力を込めた。

前回4月24日の対戦では打撃コーチの指示で、各打者がバットを指2本分、短く持って対応。白星を献上したが、コンパクトな打撃で6安打を浴びせて2点を奪い、5回までに90球を投げさせて引きずり下ろした。今回も徹底していく。

また、昨季本塁打王のラオウこと杉本や、リードオフマンの福田がコロナ感染から回復し、1軍合流が見込まれる。杉本は4月10日の対戦で球団初の完全試合を食らった際、代打で27個目のアウトを奪われたが、同24日は右前打を放っている。今季最初の対戦で3三振した福田は、前回は初回先頭で初球を右前打にし、佐々木朗の完全投球を17イニングで止めている。完全にはそろわない戦力でも、攻略に挑む。【真柴健】

◆今季のオリックスVS佐々木朗

4月10日の対戦で、完全試合を喫した。前身の阪急時代を含めても初の屈辱。1回途中からプロ野球記録を大幅に更新する13者連続奪三振、史上最多タイの19奪三振を許すおまけ付き。中嶋監督は「なんとかしようと思っている、そのさらに上をいかれた」と脱帽した。同24日の再戦では、初回先頭の福田が初球を捉え右前打とし、完全投球を17イニングで止めた。試合は3-6で敗れ、佐々木朗に再び白星を献上したが、6安打を浴びせ5回で降板させ、意地は見せた。

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