いくぞVS佐々木朗!! 阪神青柳晃洋投手(28)が、交流戦の27日ロッテ戦(ZOZOマリン)で「完全試合男」と投げ合う可能性が高まってきた。予告先発だった13日DeNA戦(横浜)が雨天中止となり、14日の同戦にスライドが決定。中5日で20日巨人戦、そのまま中6日で回れば、金曜日の男佐々木朗と対戦が実現する。3試合連続完投中の右腕が、フル回転で「5・27」のエース対決へ突き進む。

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せっかちな報道陣の問いかけに、青柳は笑顔で返した。ちょうど2週間後に対決の可能性のある話題に「めちゃくちゃ気が早くないですか? 早すぎ。まずは明日(14日)なんで。明日が終わったら聞いてください」と笑って、横浜スタジアムを後にした。

先発予定の14日DeNA戦を経て、次戦は中5日で20日巨人戦(甲子園)の先発が見込まれる。そのまま順当に中6日でいけば、27日ロッテ戦で金曜日で回っている佐々木朗と投げ合う可能性が高い。球界を代表する右腕同士の対戦に、日本中から視線が集まる。意地の見せどころだ。

虎の大黒柱は現在3試合連続完投中。球団では03年井川慶以来、19年ぶりの4戦連続完投へ期待が高まる。登板が1日後ろにずれ込むのは好材料かと思いきや、「このまま土曜日で回るのであればプラスですけど、次が中5日だったら、あまりプラスではないですね」と苦笑しながら、カード頭の自覚は十分。定位置の金曜日に戻れば、VS朗希実現の確率が一気に高まる。

この日は「雨柳さん」の“本領”を示した。予告先発の13日DeNA戦が雨天中止となり、翌14日の同戦に回ることが決定。これまで11回でメッセンジャーと並んでいたが、今季初スライドで12回目となり、12年の予告先発導入後では球団歴代最多記録を更新した。右腕は「(雨予報が)分かっていたことなんで、全然気にはしていないです」と笑い飛ばした。

首脳陣の信頼は絶大だ。矢野監督はスライド登板する右腕に「スライドすることの方が逆にヤギにとっては気持ち的に、テンションを上げられるような部分につなげていってくれている。(14日は)ヤギで何の問題もないと思う」と背中を押した。

地元横浜での凱旋(がいせん)登板に「知ってる人が多く見に来るのもありますし、また甲子園とは違った声援があると思う。投げるのは楽しみ」。今季5試合目で初めてのデーゲーム。昨季ナイターでは防御率2・69に対し、デーは1・38。チームも雨天中止翌日は8連勝中と好条件がそろう。チームが前回対戦でDeNAに3タテを食らった借りも返したい。快投で4勝目をもぎ取り、「5・27」まで突っ走る。【古財稜明】

◆阪神の先発ローテーション予想

14日DeNA 青柳

15日DeNA ウィルカーソン

17日ヤクルト 西勇輝

18日ヤクルト 伊藤将

19日ヤクルト ガンケル

20日巨人 青柳

21日巨人 ウィルカーソン

22日巨人 西純矢

※14日は予告

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