明大が慶大に16安打12点と打ち勝って2連勝とし、勝ち点を4に伸ばして首位に立った。

次週の2位立大との直接対決で、6季ぶり41回目の優勝を目指す。

雨が降る中、3時間12分の激闘を総力戦で制した。前回優勝した19年春以来に、慶大から勝ち点を挙げた。優勝のかかる立大戦に向けて、田中武宏監督(61)は「(明大は)中3日での試合。立大は(中5日で)準備がしやすいと思うが、ウチにとってはハンディがある方がやってくれそうなので、ありがたい」と過密スケジュールを歓迎した。

中2日で先発した蒔田稔投手(3年=九州学院)は、気迫の投球でキレのある球を投げ込み、7回を被安打8の4失点で4勝目。9回は、2戦目に先発した村田賢一投手(3年=春日部共栄)が無失点に抑えた。

初回2死二塁、4番の上田希由翔(きゅうと)内野手(3年=愛知産大三河)がフルカウントから126キロスライダーをとらえて、飛び込んだ左翼手の脇を抜ける適時二塁打で1点を先制。「初回に1点でも取って流れを持ってきたかった」。上田は3安打3打点で、打点ランクトップとなった。

今年2月に右膝のクリーニング手術を受けた村松開人主将(4年=静岡)が、7回に代打で今季初打席に立った。結果は三振だったが「ここまでサポートしてくれた人に感謝したい。(次週へ)準備をして、最善のプレーをできるようにしたい」と話した。