日大が粘り強く守り切り、中大を退け1勝1敗とした。

日大は、同点に追い付かれた5回裏。2死二塁から野村昇太郎外野手(3年=二松学舎大付)の中前二塁適時打で勝ち越しに成功。6回にも、四球の走者を手堅く犠打と犠飛で送り、高垣の左前適時打で1点を加えた。

ここ一番の強心臓は誰にも負けない。5回途中からマウンドに上がった山内翔太投手(2年=習志野)は、スライダー、カーブに精度の高いチェンジアップで空振りを奪った。「キツいところで状態で回ってくる。準備はしっかりしてマウンドに上がりました」。

二刀流が勝負どころで武器になった。早朝、打撃練習で体を慣らし、万全な状態で試合に臨んだ。「気楽に1つずつアウトを取り、厳しいコースに投げて打たせてとった」。4回2/3を投げ5安打無失点の好救援で、粘る中大を退けた。

日大は、これで日程を終了し、明日の中大-青学大の結果を待つだけになった。片岡昭吾監督(44)は「積み重ねた練習量が、踏みとどまれている強さ。今日も帰って練習します」と前を向いた。

3日に行われる中大-青学大で、青学大が中大に勝つと2勝の青学大が4位、日大が5位、中大が6位となる。中大が勝利した場合は3校が1勝1敗で並ぶことになり、各校4試合の合計で<1>総失点<2>得失点率<3>チーム自責点率<4>チーム打率<5>抽選(コイントス)で順位を決定する。1勝1敗で並んだ場合の順位決定条件は以下の通り。

〈青学大が最下位になる場合〉3点差以上の負け、もしくは0ー2以外の2点差負け。

〈中大が最下位になる場合〉1ー0以外の1点差で勝利した場合。

〈日大が最下位になる場合〉中大が1-0、2-0で勝利した場合。

最下位のチームは、6月20日からの1部2部入れ替え戦で、2部優勝の東洋大と対戦する。