野球殿堂博物館と日本野球機構(NPB)は10日、「野球の学校」を今年7月に開校すると発表した。

元選手や各分野の専門家を講師としたリアルやオンラインでのイベントを通じて、野球の楽しさ、奥深さを共有してもらい、子どもたちを中心に野球ファン層を拡大させるための取り組み。小学生世代の子供たちを中心に広く野球に親しんでもらうのが目的だ。

第1弾として「こんなグラブでボールを捕っていた!? -用具の進化でたどる野球の歴史-」を7月10日に開催する。元巨人の片岡保幸氏を講師に招き、複製された昭和初期のグラブを体感してもらう。同博物館の関口氏によると、1845年に野球のルールができた際、グラブはまだ存在していなかった。その後、捕球の際に手を保護する手袋として、1870年代半ばに登場。当初は平べったいもので、戦後になって、捕球機能を備えた立体的なものへと進化していったという。

当日は平べったいグラブを使って、片岡氏がキャッチボールのコツを伝授。子どもたちに捕球体験をしてもらう。

申し込みは、6月30日午後3時まで。同博物館のホームページより。参加費は保護者と小学生による1組1500円。

7月以降は「野球で自由研究!」と題した各種イベントも行う。秋以降は、対象を中高生に拡大する予定だ。