巨人が今季4度目の無得点負けで3連敗を喫した。先発菅野智之が緩急を駆使して中日大野雄大と0行進を続けたが、8回に救援陣が2失点。打線も3安打と沈黙したまま、交流戦明け初戦を黒星で終えた。原辰徳監督は「やっぱり0点ではね、点取りゲームだから。なかなか難しいでしょうね、支配するのは」と振り返った。

0-0で迎えた8回が勝負の分かれ目だった。2死一、二塁、代打には勝負強い中島ではなく、1軍登録されたばかりの中田と石川で、四球と3球三振に倒れた。左打者が3人続くその裏のマウンドには、「新・8回の男」ビエイラではなく今村。1死一、三塁でビエイラを投入したが、2死二、三塁から阿部に右前へ2点適時打を許した。ロースコアの投手戦だっただけに、原監督は「ナカジは一人残しておきたかったね。(2番手今村は)詳しいことはともかく、勝ち越してなかったというところ」と説明。先の勝負どころまで見据えた戦いの中、結果は伴わず、首位ヤクルトとの差は8ゲームに開いた。

▽巨人桑田投手チーフコーチ(菅野について)「30歳を過ぎてくれば(球速が出ないことも)あるんです。投球術を駆使して抑えた試合だった。新たな投球スタイルが見えて、すごくうれしかったです」

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