ソフトバンクが、日本球界復帰を決断した秋山翔吾外野手(34)の争奪戦に本格参戦することが19日、わかった。三笠杉彦取締役GM(48)は「日本を代表する素晴らしい選手と評価してますので、状況を調査していきたいと思います」とコメントを発表した。

ソフトバンクは常々、秋山を高く評価してきた。19年オフに、西武から海外FA権を行使した際にも関心を示していた。今年4月に秋山がレッズを退団した時点で、日本復帰を選択した場合に備えて獲得調査を開始。パドレス傘下3Aエルパソに入団してからも、動向を注視していた。

秋山はメジャーでは昨年までの2年間で、通算142試合、打率2割2分4厘、0本塁打、21打点と本領を発揮できなかった。だが今季は3Aでは打率3割4分3厘、3本塁打をマークするなど好成績を残しており、西武時代に首位打者1回、最多安打4回を獲得した打力は健在だ。

ソフトバンクはリーグ首位に立ってはいるものの、開幕スタメンだった栗原、上林の両外野手が長期離脱中。現在、主に外野に入る柳田、グラシアル、柳町らも、それぞれコンディションに不安を抱えながらプレーしている。外野守備の評価も高く、打線の上位を担える秋山は補強ポイントと合致する。

古巣の西武復帰を含め、争奪戦は必至。獲得が実現すれば、2年ぶりのリーグVと日本一奪回を目指すチームにとって、大きなピースとなりそうだ。

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