広島がパドレス傘下の3Aエルパソに所属していた秋山翔吾外野手(34)の獲得に乗り出すことが21日、分かった。球団幹部が「戦力として期待しているだけでなく、若い選手にこれまでの経験や技術を還元してもらえると思う。来てもらえればありがたい」と語った。古巣西武やソフトバンクも獲得に乗り出す方向で大争奪戦に発展しそうだ。

広島は21日の試合前時点でチーム打率2割5分1厘がリーグトップも、29本塁打は両リーグ最少。得点力アップへ首位打者1回、最多安打4回の巧打者に白羽の矢を立てた。

チームは開幕から外野のレギュラーを固定できていない。唯一のレギュラーだった西川龍馬外野手(27)が下半身のコンディション不良で5日に出場選手登録を抹消。一時はリーグ最多安打を放っていたスラッガーに復帰のメドは立っていない。

昨オフには、鈴木誠也外野手(27)がメジャー移籍。強打の外野手を失い、「ポスト誠也」の確立を求めてきた。開幕右翼の末包昇大外野手(26)は現在2軍で調整中。不振で出遅れていた野間峻祥外野手(29)が復調しつつあるが、外野3枠の固定は遠い。

チームは今季、開幕6連勝で発進したが、「鬼門」とされる交流戦で落ち込んだ。5勝13敗で開催3年連続、12球団最多6度目の最下位。最大7あった貯金もなくなった。交流戦が明けると、首位ヤクルトに3連敗。交流戦から続いていた連敗は今季ワースト「5」に伸びた。借金も21日試合前時点で今季最多の「5」。18日には今季初めてBクラスに転落した。

シーズンは残り70試合強。日米通算1476安打のヒットマン獲得で打開を目指す。

◆秋山翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日生まれ、神奈川県出身。横浜創学館-八戸大を経て、10年ドラフト3位で西武入団。15年にプロ野球シーズン最多となる216安打。19年オフに海外FA権を使いレッズへ移籍。NPBではベストナイン4度、ゴールデングラブ賞6度。183センチ、86キロ。右投げ左打ち。