秋山獲得へ始動する。広島がパドレス傘下3Aエルパソに所属していた秋山翔吾外野手(34)の獲得に乗り出す。球団幹部は評価する点について「人間性の高さ。選手としての能力ももちろん評価している。大きな存在になる」。古巣西武やソフトバンクも獲得に乗り出す方向で大争奪戦に発展しそうだ。

チームは開幕から外野3枠の固定ができていない。開幕から唯一レギュラーだった西川龍馬外野手(27)が下半身コンディション不良で5日に出場選手登録を抹消。一時はリーグ最多安打を放っていたが、復帰のメドは立っていない。

不振で出遅れていた野間峻祥外野手(29)が復調しつつあるが、現在のレギュラーは右翼の野間1人。左翼と中堅は日替わり状態。そこに秋山が割って入れば盤石の外野陣に近づく。同球団幹部は「(試合出場の保証は)できない。監督が使うか使わないかは別」とした上で「(試合には)出てくるでしょう、彼の実力なら」と外野陣の一角を担う存在として期待を寄せる。

21日には阪神に勝利し、連敗を5でストップ。3位に復帰した。とはいえ、最下位まで4チームが1ゲーム差内にひしめく混戦状態。戦局打破へ、日米通算1476安打のヒットマン獲得を目指す。