西武は22日、パドレス傘下3Aエルパソを自由契約となり、日本球界復帰を決めた秋山翔吾外野手(34)と対面で初交渉を行った。渡辺久信GM(56)がロッテ10回戦(ZOZOマリン)の試合前に明らかにした。

「オファーをしました」と条件を提示した。「戦力として欲しい選手」「アメリカでなかなか思うような結果が出なかったと思うけど、帰ってきて、もう1度、ライオンズの選手として頑張ってもらいたい」などと熱意を伝えたという。西武は背番号55が空いている。秋山がメジャー挑戦前に背負っていた番号。「(背番号の話は)春先に電話でした」とも語った。

秋山を巡っては、ソフトバンクも争奪戦に本格参戦し、広島も獲得に乗り出す。その中で、古巣の西武が1番手で直接会っての交渉に臨んだ格好。秋山が帰国前から電話などで連絡を取り続けていた。

この日、午前に行われた西武ホールディングスの定時株主総会でも、後藤高志オーナー(73)が「秋山選手には、ぜひライオンズに戻ってきてもらいたいと熱望している。今は編成本部で、しっかり秋山選手とコミュニケーション、コンタクトを取って、獲得に向けて最大限の努力をして参ります」と強い覚悟を示していた。