広島先発の床田寛樹投手(27)が走塁で負傷し、担架に乗せられて退場した。DeNA17回戦(横浜)の5回1死三塁の打席。一ゴロを放った際の走塁でつまずき、右足で踏ん張った後に転倒した。自力で起き上がれず、担架で運ばれた。試合中に横浜市内の病院に向かったが詳しい検査はできず。試合後に蔦木トレーナーは「両方の足にアクシデントがあった。明日(4日)広島で精密検査し、その診断をもって判断する」と説明した。床田はそのまま4回3失点で降板した。

長期離脱となれば、チームに与える影響は大きい。ここまで森下と並ぶチームトップの8勝を挙げている。前半だけでキャリアハイを更新し、3年ぶり2度目の球宴にも選出された。後半戦開始とともに佐々岡監督は火曜日森下、水曜日床田と勝ち頭2人を合わせ、ローテーションを再編。後半戦2カード目にして、早くもその構想が崩れた。指揮官は「まだはっきりしたことは分からないが、心配」と厳しい表情だ。

チームは後半戦5戦未勝利で、今季ワーストの6連敗。後半初戦から5連敗は10年以来12年ぶりの屈辱だ。床田負傷に加え、抜けられない連敗。広島に試練の夏が訪れた。【前山慎治】

○…延長11回にサヨナラ負けを喫し、今季最長6連敗となった。10、11回と先頭が出塁しながら、いずれも次打者がバント失敗。8番手藤井は11回無死一塁から犠打を決められるなど満塁とし、宮崎に決勝打を浴びた。栗林は、延長では勝ち越した場面や最終12回に限定しており、登板なし。後半戦5試合は守護神の登板も、白星もない。佐々岡監督は「ミスが今、目立っている」と嘆きつつ「チームも(作戦を)練ってますし、また明日」と懸命に前を向いた。

▽広島佐々岡監督(延長で2度のバント失敗も響き、6連敗)「ミスが今、目立っている。みんな一生懸命やっている中で起こっていますが、もう1回総力戦ということで。チームも(作戦を)練ってますし、また明日ということでしょう」

▽広島藤井(11回にサヨナラ負けでプロ初黒星)「イニングの入り(先頭への四球)がすべてです。そこから後につながってしまった。しっかり反省して、次やり返せるように頑張ります」

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