2年目の若武者が試合を決めた。中日の土田が9回にプロ初めてのサヨナラ打。三塁打と2つの申告敬遠で回ってきた無死満塁で、前進守備を敷いた一、二塁間を破り「今日は立浪監督の誕生日。監督を男にしたかった」とヒーローインタビューで喜びに浸った。

満塁策で勝負になり「なめられているなと。気合が入った」と振り返る。打率1割台でも強気は変わらず、感情を高ぶらせて打席へ向かった。普段は大舞台でも緊張しないタイプ。それでも「膝が笑っていて自分でもびっくりした」という。

初球のボール球を見送ると、胸とヘルメットを強くたたいて気合を入れた。2ボールとなっても押し出しを狙うことなく強振。3球続けてファウルとした後、6球目の変化球を捉えた。

母校の滋賀・近江高は今夏の甲子園大会で4強に残っている。エースで注目の山田は2学年下の後輩。「(準々決勝で)脚をつったりして話にならない」と冗談めかしてエールを送った。抜群の守備力を誇る一方で、打撃は力負けする場面が多かっただけに、成長を示す一打でチームを勝利に導いた。

▼高卒2年目、19歳7カ月の土田がプロ入り初のサヨナラ安打。中日で10代選手のサヨナラ安打は、54年10月10日巨人戦で19歳5カ月の岡嶋が延長13回に記録して以来、68年ぶり。