DeNAは30日、三嶋一輝投手(32)が難病治療のため、手術を受けたことを発表した。29日に東京都内の病院で「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化切除術」を行い無事終了した。同骨化症は、国から難病指定されている疾患。14年に楽天元監督の故星野仙一氏が診断され、手術を受けた。

三嶋の全治は不明だが今季は絶望で、来季中の復帰を目指す。球団を通じ「悩みに悩んだ結果、手術することを決断いたしました。自分を信じて、前を向いて、前よりももっと強くなって帰ってきます!」とコメントした。

三嶋は5月8日に右肩張りを訴えて登録抹消。2軍での再調整が続いていた。イースタン・リーグでは11試合に登板も、後半戦に入ってからは8月14日の同日本ハム戦を最後に登板機会はなかった。

17年に中継ぎ転向後は、セットアッパーのポジションも任されるなど、救援陣の柱の1人として登板機会を得てきた。18年には60試合、19年は71試合に登板。直近5年で251試合に登板している。20年の途中からは、不調の山崎康晃投手(29)に代わって抑えを務めた。昨オフには、22年シーズン中の国内フリーエージェント(FA)権取得を見越し、球団とは変動制の3年契約を結んでいた。

◆胸椎黄色靱帯骨化 厚生労働省指定の難病の1つ。脊髄の背中側の胸椎を縦につないでいる黄色靱帯が、骨化する疾患。脊髄を圧迫するため、徐々に下半身がしびれ、歩行が不自由になるなどの症状が出現する。無症状で偶然発見される場合もある。原因は不明。