阪神藤浪晋太郎投手は力投むなしく3勝目はならなかった。

初回は3者連続空振り三振と絶好の滑り出し。2回には村上と真っ向勝負でスタンドを沸かせた。フルカウントから155キロの直球を右翼フェンス際に運ばれたが、佐藤輝が好捕。4回の2打席目も左飛に打ち取った。

しかし6回が誤算だった。遊撃中野の悪送球と自らの失策も絡み1点を献上。続く1死二塁で回った村上の3打席目は申告敬遠とした。「最少失点で粘れたのは良かったですが、勝てる投手になるには6回のバント処理などのミスを無くしていく必要がある」。6回2安打1失点(自責0)で5敗目。今後は中継ぎ起用の案もあったが、矢野監督は「まだ分からない」と明言は避けた。

○…浜地真澄投手がピンチをしのいだ。藤浪の後を受けて7回にマウンドに上がった。先頭打者の安打と犠打で1死二塁と得点圏に走者を背負ったが、後続を抑えて無失点で終えた。「ランナーは出しましたが、粘ることができてよかったです。今日はファンの方々の声援が、いつもより一層、大きく聞こえましたし、それが力になって抑えることができました」とファンに感謝した。

○…カイル・ケラー投手が“村神様”を封じた。8回に3番手で登板すると、まず先頭の山田を空振り三振。続く4番村上はフルカウントからの7球目、141キロのスプリットで空振り三振に仕留めた。「(村上は)素晴らしい成績のシーズンだと思うし、失投は許されない打者なので、攻める気持ちを持ちながら、しっかり丁寧に投げることができたね」と満足げ。オスナも遊ゴロに抑えて中軸を3人で切る完璧な投球だった。

○…湯浅京己投手が鉄壁の救援ぶりを見せた。1点を追う9回に4番手で登板し、2三振を奪うなど3人でしっかりと抑え無失点。「1点ビハインドの場面でしたし、なんとか攻撃にいい流れをと思ってマウンドに上がりました。しっかり3人で抑えることができてよかったです」。これで、23試合連続無失点と安定感はハンパない。

○…西純矢投手は19日のヤクルト戦(甲子園)で先発予定だったが、台風接近による試合中止で登板が見送られた。ヤクルト戦は2戦2勝と相性がよく、「11試合投げさせてもらって、最後はそれをいい形で投げられていければな」と意気込んでいたが、7勝目はお預けとなった。この日はブルペンで待機したが、出番はなかった。

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