虎の眠れる「看板」2人が、崖っぷちの一戦で目覚めた。

逆転CSへ負けられない5位阪神が、初回に幸先良く先制した。1死一塁。3番近本光司外野手(27)が、広島大瀬良の内角141キロを捉え右翼への適時二塁打とした。さらに1死二塁で4番大山悠輔内野手(27)が中越え適時二塁打だ。大山はプロ6年目でキャリアハイとなる86打点目となった。

近本は今試合前まで直近5試合で18打数2安打、打率1割1分1厘。大山は同19打数2安打、打率1割5厘。前日に井上ヘッドコーチから「うちの看板選手。絶対に試合に出てよっていうメンバーがうまいこと回らないと点が取れない」と名前を挙げられていた2人が快音を響かせた。

さらに1死二塁から5番原口文仁内野手(30)が、112キロカーブをグッと引きつけ左翼へ2号2ラン。開始わずか15分で4点を先制し主導権をがっちりと握った。

今試合前時点で3位巨人に1・5差。4位広島には1差。CS進出へ、残り4戦全勝を狙う中、まずは立ち上がりにリードを奪った。

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