巨人の3年目左腕・井上温大投手(21)が6回7安打3失点でプロ初勝利を挙げ、チームは球界史上初となる1シーズン8人目のプロ初勝利をマークした。

桑田真澄投手チーフコーチ(54)の一問一答は以下の通り。

■初勝利の中に見いだした、今後への課題とは

-井上の投球について

「投げるたびにね、すごく成長してるなと思います。今日は6回にビシエドに本塁打を打たれたところと、その後のところ(3連打)ですよね。本塁打はしょうがないと思うので、その後連打されたというのが今日の大きな反省点。あの本塁打を引きずって投げていったから連打につながったと思いますね。あそこでしっかりと気持ちを仕切り直して、次に向かっていくというのが、すごくプロの世界で結果を出すには大事だと思うので、うれしい初勝利なんですけど、大きな反省としては気持ちの切り替え、1球1球、1人1人、気持ちを切り替えて行くということを学んで次に生かしてもらいたいなと思います」

 

■援護をしてくれた野手に感謝

-成長点は

「スピードで押すところとコントロール重視で勝負するところ。スピードで勝負。コントロールで勝負、というところの使い分けがだいぶできるようになってきたので、その辺がすごく成長したなと思いましたね」

-なかなか勝ちが付かない中で、大事な1戦を託した期待は

「ただ良かっただけじゃなくて、いいボールを投げてましたのでね。今日は早い回に得点してくれたので、楽に投げることができてね、本当に野手の皆さんに感謝ですよね」

 

■さらなる飛躍へ、カギを握る球種とは

-直球とスライダーが軸

「カーブとスライダーですよね。あとチェンジアップ。これからチェンジアップを磨いていくことによって、すごく楽に勝てる、抑えられる投手になると思いますので、これからの課題はチェンジアップと制球力を磨いていくこと。その辺になると思います」

-先日、ジャイアンツ球場で教えていたのもチェンジアップか

「そうですね。いろんな握りがあるので、いろんなことを試して『コレだ』って言いう気付きがあれば、その気付きを早く得られるようにね。気付きって大事な能力だと思うのでチェンジアップという武器があればもっと楽に勝てる投手になると思います」

-残り4試合だが今後は

「もう4試合ですから、まだ分からないですけど、みんなと相談して決めたいと思います」